2025.07.22

着物・織物
2025.07.22
着物の買取を検討している方の中には、「そもそもいくらくらいで売れるの?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。この記事では、着物の種類別・状態別に買取相場をわかりやすくご紹介しつつ、査定の際に見られるポイントや高く売るためのコツも解説します。相場を理解することで、不当に安い査定を避け、納得のいく取引を実現できます。
目次
着物の種類によって、需要や用途が異なるため買取相場にも大きな差が出ます。以下に代表的な種類ごとの目安をご紹介します。
訪問着はフォーマルな場に着用されることが多く、比較的高価で取引されやすい着物です。状態が良く、有名作家や老舗呉服店のものは、 1,000円〜30,000円程度で買取されることがあります。落款入りや証紙付きであればさらに高額になる傾向があります。
黒留袖は既婚女性の第一礼装で、金彩や刺繍が美しいものが多いです。相場は500円〜20,000円ほど。紋が入っているため需要は限られますが、状態とデザイン次第では高値がつくこともあります。
成人式などに使用される振袖は、豪華な仕立てのため本来の価格も高めです。買取相場は1,000円〜50,000円程度で、比較的新しいものや人気ブランド、作家物であればさらに高くなる傾向があります。
カジュアルな着物である小紋は、需要がやや低めですが、センスの良い柄やモダンなデザインのものは買取されやすいです。相場は100円〜5,000円程度です。
伝統工芸品に指定されている紬は、一部で高い人気があります。大島紬や結城紬など証紙付きのものは10,000円〜50,000円の値がつく場合もありますが、証紙がないと数百円〜数千円にとどまることも。
需要が極めて少ないため、相場は0円〜1,000円前後にとどまることが多いです。
同じ種類の着物でも、状態によって価格に大きな差が出ます。査定で重視されるポイントを確認しておきましょう。
シミ・変色・カビなどがあると、大幅に減額されることがあります。特に襟元や裾の汚れは注意が必要です。未使用・新品同様であれば評価は高くなります。
保存状態が悪いと、虫食いや日焼けによる色あせが起こりやすくなります。軽微なものであれば買取は可能ですが、大きなダメージがある場合は買取不可となることもあります。
仕立て済み(袷・単衣)か反物のままかによっても評価は変わります。未仕立ての反物はコレクター需要もありますが、柄やブランドによる影響が大きいです。
少しでも高く買い取ってもらいたい方に向けて、着物の価値を左右する要素をご紹介します。
伝統工芸品である証明や、有名作家の落款がある着物は、市場での価値が高まりやすく、高額査定に繋がります。
たとえば「千總」「辻が花」「藤娘きぬたや」「川島織物」など、有名ブランドや老舗呉服店の商品は高評価を受けやすいです。
購入後すぐにたとう紙に入れて保管し、湿気や日光を避けていたものは、状態が良好で高く評価されやすいです。帯や小物などがセットになっているとさらにプラス査定になることも。
着物を売る前に以下の項目を確認しておくと、よりスムーズな査定・高額買取が期待できます。
また、自分では気づかない価値がある場合もあるため、複数の業者で見積もりを取るのがおすすめです。
着物の買取方法には大きく分けて3種類あります。
直接店舗へ持ち込む方法。即日査定・現金化が可能ですが、店舗まで運ぶ手間があります。
ダンボールで送るだけの手軽な方法。自宅で完結でき、全国対応している業者も多数あります。査定額に納得できない場合は無料返送してくれる業者を選ぶと安心です。
査定員が自宅まで来てくれるサービス。量が多い場合や重たい荷物があるときに便利ですが、事前予約が必要です。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
高額買取を狙うなら、業者選びも非常に大切です。
大手チェーンよりも、着物に精通した専門業者の方が適正な価格をつけてもらえることが多いです。
着物の買取相場は、種類や状態、ブランド・証紙の有無などによって大きく変動します。まずは自分の着物がどのジャンルに当てはまるのかを知り、できるだけ多くの情報を揃えてから買取に出すことで、納得のいく取引が実現できるでしょう。
価値のある着物を手放すなら、信頼できる業者と、事前準備が成功の鍵です。