2025.07.07

古銭・紙幣
2025.07.07
古銭とは、現在は流通していない古い貨幣や紙幣を指します。
有名なものでは江戸時代の「寛永通宝」から明治・大正・昭和の銀貨・銅貨、近年の記念硬貨まで幅広い種類があります。
コレクター市場では、発行枚数や保存状態によって高額取引されることも。まずは、自分の手元にある古銭が「どの時代・どの種類」かを把握することが第一歩です。
目次
古銭の買取価格は一概に決まりませんが、おおまかには以下のような要素で相場が決まります。
上記は一般的な査定額で、希少性、エラーコイン(製造ミス)、限定発行などがあると一気に価値が上がります。時代の古い古銭だけでなく近代に発行されたものも高値での買取が期待できるので、まずは査定にだしてみることがおすすめです。
それでは時代別に古銭の特徴をみていきましょう。
もっともポピュラーで収集家にも人気があります。中でも「文久永宝」や「天保通宝」は比較的高額で取引される傾向です。
明治以降の貨幣は西洋式デザインが特徴。特に「明治三年二十円金貨」などは高値がつきやすく、素材としての金銀の価値も影響します。
記念硬貨はプレゼントやコレクションとして残されていることが多いですが、状態が良ければ額面以上の価値がつくこともあります。
一部の海外古銭も買取対象になります。特に中国清代の銀貨や、アメリカの初期硬貨などはコレクター市場で高い評価を受けやすいです。
古紙幣は状態が買取価格に最も影響を与えます。シワや破れのない未使用品に近いほど高額査定が狙えます。
現在流通している硬貨は、アルミニウムや銅など比較的安価な素材で鋳造されていますが、かつての古銭には、素材そのものに高い価値を持つ通貨が多く存在しました。
銀貨は、明治・大正・昭和にかけて数多く発行された人気のある古銭です。特に「一円銀貨」などは発行年や発行枚数によって価値が大きく変わります。
素材としての銀の価値もあるため、銀相場が高い時期には買取価格が上昇する傾向にあります。銀は酸化しやすく、表面が黒ずんだり変色したりすることもあるため、保存状態が評価額に直結します。未使用品や状態の良いものはプレミア価格になる可能性も高いです。
金貨は古銭の中でも特に価値が安定しており、素材としての価格+希少性が加味されて高額査定が期待されます。たとえば「明治二十円金貨」や「天皇即位記念金貨」などはコレクター市場で非常に人気です。
金相場は比較的高値で安定しているため、査定額に安心感があるのも特徴です。金は酸化しにくく劣化が少ない反面、傷や打痕があるとコレクター的価値が下がるため、取り扱いには丁寧さが求められます。
銅貨は江戸時代から昭和初期にかけて発行され、身近に出回っていたため現存数も多めですが、特定の年号や地域でのみ発行されたものにはプレミアがつくこともあります。
銅は経年で酸化しやすく、表面に緑青(ろくしょう)と呼ばれるサビが出ることがありますが、保存状態が良ければ評価されます。風通しの良い場所での保管や専用ケースの使用が推奨されます。
白銅(ニッケル合金)は近代硬貨や一部の記念硬貨、外国の硬貨によく使われる素材で、腐食しにくく耐久性があることが特徴です。見た目が美しく、発色や光沢の良さがコレクターの間で評価されます。
一部の白銅貨には、発行枚数の少なさやエラーの存在により高値がつくこともあり、素材そのものというより希少性とデザイン性が評価軸になります。
通常では価値のつきにくい古銭でも、一定の条件を満たせばプレミア価値がつくものがあります。それはどのような条件なのでしょうか。
エラーコインとは製造時のミスにより、本来とは異なる状態で発行された通貨で、コレクターの間で非常に人気があります。例えば、図柄の一部が欠けていたり、文字が逆さまに刻印されていたりするものなどが該当します。こうしたコインは発行枚数が極めて少なく、偶然手に入ることも珍しいため、市場価値が跳ね上がる傾向にあります。
発行枚数が少ない貨幣は、それだけ市場に出回る数も限られており、希少性が高くなります。特に、記念硬貨や一時的な制度変更によって短期間しか発行されなかった貨幣は、コレクターの間で高値がつくことがあります。たとえば「地方自治法施行60周年記念硬貨」や、戦時中に発行された貨幣などがその一例です。
同じ種類の硬貨でも、発行年によって価値が大きく異なる場合があります。たとえば、ある特定の年だけ製造枚数が極端に少なかった場合や、その年に限って材質やデザインが変更されたケースなどが該当します。「昭和64年発行の硬貨」などは、発行期間が非常に短かったため、高値で取引されることが多いです。
古銭の価値は「保存状態」によっても大きく左右されます。一般的に、使用感が少ない未使用品や、美しい状態を保っている美品は、並品(一般的な中古品)に比べて高値で取引されます。特に、未使用のまま保管されていた硬貨や、傷や汚れがほとんどないものは、コレクターの評価も高くなります。
知名度の高い「寛永通宝」や「慶長小判」は、1枚だけでも高価買取が期待できる古銭ですが、そのような価値の高い古銭は持っていないという方でもご安心ください。
たとえ1枚あたりの価値がそれほど高くなくても、コレクション性のあるアイテムや関連品とセットで売却することで、思わぬ高評価につながることがあります。
古銭の箱や収納ケース、説明書、販売当時のパッケージなど、購入時についていた付属品は処分してしまいがちですが、これらも査定額に影響を与える重要な要素です。
とくに、官製のセットや記念品などでは、付属品が揃っていること自体が価値と見なされるため、捨てずに保管しておきましょう。
専用のコインホルダーや台紙に収められた状態の「古銭アルバム」は、内容にもよりますがコレクションとしての完成度が評価されることがあります。
特定の時代やテーマでまとまっている場合は、バラで売るよりも高く査定される可能性が高くなります。
造幣局など公的機関が発行した証明書付きのコレクションは、真贋の信頼性が高まり、業者側も安心して買取できるため高評価につながりやすいです。
たとえば「プルーフ貨幣セット」や「政府公式発行品」などが該当します。
東京オリンピックや地方自治法施行記念などで発行された記念貨幣セットも、人気のあるジャンルです。
未開封のまま保管されていれば保存状態も良好と判断され、プレミア価格がつくこともあります。とくに限定発行されたセットは要チェックです。
古銭の中には、単なる金銭的価値を超えた「歴史的価値」をもつ貨幣が存在します。こうした貨幣は、その希少性だけでなく、「時代背景を物語る資料」としても評価されるため、収集家や歴史愛好家からのニーズが非常に高いのが特徴です。
歴史的価値のある貨幣には、以下のような傾向があります。
こうしたコインは、「希少性+ストーリー性」の2つの要素を兼ね備えており、市場でも高く評価されがちです。
歴史的価値を支えるのは、貨幣そのものの姿かたちだけではありません。その貨幣が発行・流通した背景や、そこにまつわるエピソードも重要な評価ポイントとなります。
たとえば、慶長小判は、徳川家康による幕藩体制の確立を象徴する貨幣です。統一的な金貨として流通したことで、商取引の安定に寄与しました。
文久永宝は、幕末の動乱期に生まれた銭貨で、短命に終わったことから「時代の迷い」を象徴する貨幣ともいわれます。
明治時代の銀貨(旧1円銀貨)は、日本が近代国家としての第一歩を踏み出した象徴であり、国際貿易にも用いられたことから世界的にも注目されています。
このように、貨幣そのものに刻まれた時代の痕跡や物語性が、コレクターの心をつかむ大きな要因となっているのです。
歴史を物語るアイテムとしての古銭は、単なる「お金」以上の存在価値を持っているといえるでしょう。
古銭の買取価格は、「見た目が古いから高い」という単純なものではありません。実際の価値は、複数の要素が複雑に絡み合って決まります。
ここでは、査定額に大きく影響を与える主な4つのポイントをご紹介します。
まず注目されるのが「いつ発行されたか」と「何枚発行されたか」です。
発行年によっては極端に流通量が少ない年もあり、そうした貨幣は自然と希少価値が上がります。また、発行枚数が少ないコインや短期間のみ発行された貨幣は、コレクターの間で争奪戦になりやすく、高額査定につながることが多いです。
たとえば「昭和64年」の貨幣や、発行期間が数か月に満たない記念貨幣などはその代表例です。
古銭の素材も重要なポイントです。金・銀・銅といった金属の種類や、どれほどの重量があるかによっても、価値が大きく左右されます。
特に金貨や銀貨は、それ自体の地金(じがね)としての価値があるため、古銭としての価値+素材の相場価値が合算されることになります。
たとえば「慶長小判」などの金貨は、重量と純度によって相場価格が上下します。
同じ古銭でも、保存状態によって価値は大きく変わります。
未使用に近い状態(未使用品)や、傷・汚れが少ないもの(美品)は高評価となりますが、錆びや緑青(ろくしょう)、摩耗が激しいもの(並品以下)は評価が下がる傾向にあります。
とくに古銭は、経年劣化が避けられないアイテムだからこそ、「どれだけきれいに保管されているか」が重要視されるのです。
実際の市場でどれだけ需要があるかという「人気」も大きな判断基準になります。
たとえば「寛永通宝」は発行枚数こそ多いものの、コレクターの間では根強い人気があり、特定の年代や書体のものは高額で取引されています。
また、テレビやSNS、オークションサイトなどで話題になった古銭は一時的に需要が急騰することもあります。今どれだけ注目されているか=価値があるかどうかの重要なバロメーターとなります。
古銭の査定では、ただ古いかどうかだけでなく、さまざまな観点から価値が判断されます。以下は査定士が特に注目する主要なポイントです。
発行年・発行枚数:年代が古いもの、発行枚数が少ないものは希少性が高くなります。
このように、古銭の価値は総合的に判断されます。「なんとなく古そう」だけでは値がつかない場合もあるため、ポイントを押さえておくことが大切です。
古銭の中でも高く売れやすいものは、以下の通りです。
また、歴史的背景や時代性がある貨幣は、コレクターの需要が高く、単なる素材以上のプレミア価値がつくこともあります。
「これは見覚えがあるな」と思うような古銭でも、発行年や文字の違いによって価値が大きく異なるため、自己判断せず査定に出してみるのがおすすめです。
家の引き出しや押し入れから出てきた古銭に、「これって売れるの?」と感じたことはありませんか?
結論から言えば、その可能性は十分にあります。
一見ありふれたように見える古銭でも、以下のような要素があると、高額査定につながるケースがあります。
特に初心者の方は、「汚れているから価値がない」と早合点しがちですが、買取専門店ではプロが真贋や年代、発行背景まで見て評価してくれます。
「これが売れるのかわからない」という場合でも、まずは無料査定で確認してみるのが最も確実で安心な方法です。
古銭を売る際、少しの工夫で買取価格が大きく変わることがあります。ただ査定に出すだけでなく、「どう売るか」も意識することで、より高値を狙うことが可能です。以下のコツを押さえておきましょう。
古銭に付属している証明書・鑑定書・販売元の情報カードなどは、信頼性を高める重要な資料です。
これらがあることで、真贋(本物かどうか)の証明になり、査定額が上乗せされるケースが多いです。特に金貨・銀貨や記念貨幣のセットには証明書がついていることが多いので、保管している場合は必ず一緒に提示しましょう。
「汚れているから」と自己判断で古銭を磨いたり、洗剤で洗ったりするのは禁物です。
古銭は「当時の状態を保っている」ことが価値につながるため、素人の掃除で傷や光沢の変化が生じると、本来の価値を損ねてしまう恐れがあります。
特に金貨や銀貨は繊細なので、汚れが気になってもそのまま査定に出すのがベストです。
同じテーマや時代の古銭が複数ある場合は、セットにして査定に出すことで高額買取が期待できます。
たとえば「昭和の記念硬貨まとめ」や「江戸時代の銭貨コレクション」など、ある程度統一感のある形で整理しておくと、コレクターの需要を見越した査定がつきやすくなります。
また、複数ある場合は「銅貨・銀貨・金貨」「日本の古銭・外国コイン」など、ジャンル別に仕分けしておくと査定がスムーズになり、評価にも好影響を与えます。
査定時には、以下のような行動は避けましょう。
査定士はプロですので、誠実な対応が最も信頼され、結果的に丁寧な査定や高額買取につながりやすくなります。
わからないことは素直に尋ねる、提示された価格に納得できないときは理由を聞くなど、冷静で丁寧なやり取りを心がけましょう。
古銭の買取には、大きく分けて「出張買取」「宅配買取」「店頭持ち込み」の3つの方法があります。それぞれに特徴があるため、ライフスタイルや古銭の量・種類に応じて使い分けるのがおすすめです。
買取店には、全国展開している大手チェーン店と、地域密着型の地元の買取店があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、比較してみましょう。
全国チェーンの特徴は、買取実績が豊富で、相場に基づいた査定をしてもらえます。
地元店の特徴は、店主の専門知識や個人的なコレクション嗜好が反映されることもあり、特定ジャンルに強い場合があります。
「まずは大手で相場を知り、地元店とも比較する」など、複数の査定を取ってみるのもおすすめです。
ヤフオクなどのネットオークションは、コレクター同士が直接やり取りできるため、高値がつく可能性もある反面、リスクも伴います。
また、本人確認・出品制限・手数料などもあるため、事前に規約の確認が必要です。高額品の場合はリスク管理が特に重要です。
メルカリやラクマなどのフリマアプリでも古銭は出品可能ですが、相場が分かりづらく、購入者とのトラブルが起きやすい点には注意が必要です。
また、古銭は規約上の制限がある場合があるため、出品前に「禁止品」に該当しないかの確認も必須です。
宅配買取 | 店頭買取 | |
手軽さ | ◎ 自宅で完結 | △ 店まで行く必要あり |
スピード | △ 数日かかる | ◎ 即日現金化可能 |
査定の透明性 | △ 顔が見えずやや不安 | ◎ その場で査定士とやりとり可能 |
プライバシー配慮 | ◎ 他人に知られにくい | △ 店頭での対応が必要 |
対応可能なエリア | ◎ 全国対応が基本 | △ 店舗周辺に限られる |
大量の古銭や忙しい方は宅配買取、即現金化や相談をしながら売りたい方は店頭買取がおすすめです。
古銭は年月とともに劣化が進む繊細なアイテムです。適切に保管・手入れすることで、価値を守り、査定額を下げないことができます。
逆に、間違った扱いをすると価値が大きく下がってしまうことも。以下のポイントを押さえて、大切な古銭をしっかり守りましょう。
金属製の古銭は、湿気や空気中の成分と反応することで、錆びや変色の原因になります。
保存時には以下のような対策が有効です。
特に銀貨や銅貨は酸化しやすいため注意が必要です。空気に長時間さらさないよう、密封できるケースに保管するのが理想です。
古銭の形状や大きさに合った専用のコインケースや収集アルバムは、保存にとても効果的です。
紙袋や缶に無造作にまとめて保管するのはNGです。ケースで保護された古銭は査定時にも高く評価される傾向があります。
経年による自然な風合いや緑青などの変化こそが古銭の魅力の一部。無理に取り除くと「加工品」とみなされ、査定対象外になることもあります。
紙幣と異なり、金属製の古銭にもカビが発生することがあります。主な原因は湿気とホコリ。
以下のような対策で腐食やカビの発生を防ぎましょう。
特に、異なる金属素材の古銭を同じケースに直接触れさせて保管するのは避けましょう。金属同士の化学反応による劣化リスクがあるため、間に中性紙やフィルムを挟むと安心です。
古銭を売るなら、専門知識を持ったスタッフが在籍する買取業者を選ぶことが重要です。
だるま3では、古銭や記念貨幣に精通したプロの査定士が、一点一点丁寧に価値を見極めます。
全国規模での豊富な取引実績があるため、希少性の高い古銭はもちろん、「これは価値があるの?」という古銭にも的確な査定が可能です。
特に、「セット品」「証明書付き」「外国コイン」などをお持ちの方には、高額査定が期待できるケースも多数ございます。
初めての方でも安心して相談できます。
「わざわざ店舗に行くのは面倒」「まずは大体の価格を知りたい」——
そんな方におすすめなのが、【だるま3】の無料WEB査定サービスです。
手元の古銭がどれくらいの価値を持っているのか、気軽に確認できるので、処分を迷っている方や初めての方にもぴったりです。
はい、問題なく査定可能です。
むしろ無理に掃除せず、そのままの状態で見せていただく方が正確な査定につながります。
はい、鑑定書がなくても買取は可能です。ただし、付属している場合は一緒に出すことで、より高く評価される可能性があります。
海外の古銭も種類によっては買取可能です。特に銀貨・金貨・コレクター需要の高い記念コインなどは高額査定となる場合もあります。お気軽にご相談ください。
古銭は、見た目では価値が分かりづらく、「どうせ大した額にならないだろう」と処分されがちです。
しかし実際には、思わぬ高値がつくケースも多く、状態やセット内容によっては数万円〜数十万円になることも珍しくありません。
お手元にある古銭を活かす第一歩は、「まず査定に出してみる」ことです。
【だるま3】では、無料WEB査定で手軽に価値をチェックできます。大切に保管していた古銭がご自宅にある場合は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。